うんこのいれものは19日、2020年夏アニメの開幕1軍・2軍・戦力外メンバーをそれぞれ発表した。
【開幕1軍】
彼女、お借りします
天晴爛漫!
炎炎ノ消防隊 弐ノ章
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(ニオイレベル:☆☆☆)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完(ニオイレベル:☆☆☆)
Re: ゼロから始める異世界生活 2期(ニオイレベル:☆☆☆)
デカダンス
放課後ていぼう日誌
【開幕2軍】
ピーター・グリルと賢者の時間(限界度:☆☆・)
宇崎ちゃんは遊びたい!(限界度:☆・・)
Lapis Re:LiGHTs(限界度:☆☆・)
モンスター娘のお医者さん(限界度:☆☆・)
【戦力外】
THE GOD OF HIGH SCHOOL
GIBIATE
魔王学院の不適合者
異常生物見聞録
今期1軍メンバーは前期1軍で放送延期になっていた作品が目立つ。
そんな中、開幕前はさほど注目していなかった『彼女、お借りします』が開幕1軍に名乗りを上げた。ヒロイン・水原千鶴のレンタル彼女時と平常時の態度のギャップが良い。主人公・木ノ下和也の元カノである七海麻美(七海⁉♡)の腹黒さも良いスパイスになっていて、今後の展開に期待できる。
アントンシクがキャラクター原案を手掛ける『天晴爛漫!』の注目ポイントは、やはり景・夏蓮(ジン・シャーレン)のエロ中華ボディだ。主人公・空乃天晴とこのエロ娘たちが繰り広げる熱いカーレースに期待したい。
『ソウルイーター』作者・大久保篤の最新作『炎炎ノ消防隊』のアニメ第2シーズンは、エロ消防士・環古達(タマキコタツ)とエロ金髪碧眼シスター・アイリスの乳首が解禁されるかどうかに注目したい。万一解禁されれば2020年アニメの“覇者”となる可能性がある。
臭みが強いと分かっていてもついつい観てしまうアニメがある。『ソードアート・オンライン』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『Re: ゼロから始める異世界生活』はその最たる例だ。これらの作品は自身が持つ臭みを巧みに活かし、寿司の光り物のような味わいを生み出している。今期も臭み全開で最後まで走り抜けてくれること請け合いだ。
アニメ『幼女戦記』を手掛けたスタジオNUTのオリジナルアニメ『デカダンス』は、1話の時点で作品としてのレベルの高さを感じた。1話ラストシーンと2話で衝撃の世界観が明らかになるのだが、それは自身の目で確かめてほしい。
また、Wake Up,Girls!の青山吉能がリンメイ役で出演していることにも注目されたい。
女子高生が田舎で釣りを楽しむという内容のアニメ『放課後ていぼう日誌』は、ていぼう部の部長・黒岩悠希の足の臭さが際立つ。おそらく今期アニメに登場するどのキャラクターよりも足が臭い。
作品の舞台である熊本県(芦北町)は令和2年7月大雨災害で深刻な被害を受け、原作は休載中。
開幕2軍メンバーは『宇崎ちゃんは遊びたい!』以外の作品が限界度星2つとなっており、いつ戦力外通告を受けてもおかしくない状況だ。『ピーター・グリルと賢者の時間』のようなギャグテイストの作品も悪くはないが、このノリを丸々1クール続ける気なのだろうかという不安が先行する。『モンスター娘のお医者さん』も同様に、途中で「味変」がなければかなり厳しい戦いを強いられるに違いない。『Lapis Re:LiGHTs』はキャラクターは可愛いのだが、前期に放送されていた『プリンセスコネクト!Re:Dive』のような作品が苦手な人にとっては全1話アニメだろう。
『魔王学院の不適合者』はタイトルのインパクトは群を抜いているが、見事に戦力外となった。『THE GOD OF HIGH SCHOOL』は韓国のウェブトゥーンを、『異常生物見聞録』は中国のWeb小説を原作に持つアニメだ。前者はアニメーションとしてはそこまで悪くないが、ストーリーが凡庸で視聴意欲がそそられないため戦力外に。後者は登場人物の急激な表情の変化や“間”の違和感等、アニメーションとして致命的な欠陥を抱えている(と個人的に思っている)。“和”をテーマに掲げた『GIBIATE』もなかなか厳しい。ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインを手掛けたことで知られる天野喜孝、津軽三味線奏者の吉田兄弟、LUNA SEAのSUGIZO、同じくLUNA SEAの真矢、大黒摩季……と、超有名アーティストがこれだけ関わって出来上がったものがこれかと思うと涙が出る。制作に力を入れた音楽を聴いてほしいという気持ちはよく分かるが、1話の中でフル尺OP/EDをダイジェスト映像と共に垂れ流すのは如何なものか。逆にどこまで“行ける”のか気になって急遽2軍入りすることがあるかも知れない。逆に。
1~2話の時点で明暗がはっきりと分かれた2020夏アニメだが、それぞれどのような結末を見せてくれるのだろうか。